次のステップ

女性のキャリアアップについて考えるテレビ番組を目にしました。

一般的にちょうど海外赴任やプロモーションなどで仕事に専念したいタイミングと、結婚や出産など女性のライフイベントのタイミングが重なることが多く、悩ましい。チャンスがあればとりあえず挑戦してみるのが良し。子育てから手を離せるようにる40代50代からキャリアを再スタートし、マネジメントに携わっていく選択肢もある、という内容でした。

私自身はどちらかというと、キャリアを優先してきたほうだと思います。大学院を卒業し、米国でオランダのグローバル企業に入社後、2年目にはオランダ本社に出向、2年半後に再度米国に戻った時には部下のいるマネージャーになっていました。その後日本に帰国し、日系証券会社のリーガルカウンセル、オランダのグローバル企業の日本法人の法務部長を経て、現在はフランスのグローバル企業の日本法人で法務部長を務めています。会社やマネジメントにアドバイスし、チームメンバーを育てる責任があります。

一方で、妹は第一子の出産後はしばらくパートタイムで仕事を続けていましたが、第二子の出産を機にタックスアドバイザーとしてのキャリアから退き、今では100%お母さん業に従事しています。それはそれでものすごい体力と精神力を要する“仕事”で、日々絶え間なく想定外の状況に対応しつつ必要なタスクをこなす妹は本当にすごいと感心するばかりです。昨年末には第三子も誕生したことから、今後は更なるチャレンジが待っていることでしょう。人を育てるというのは重大な責任のある、そしてやりがいもあることでしょう。

番組の中で、管理職になることの魅力の一つは、部下を持つことで誰かの成長を見届けられ、これまでと違う成長やキャリアを得られることだと話していました。これには私もまったく同感です。社会人となってしばらくは、自分の知識を向上しスキルを磨き、成果を上げ自分の地位と価値を確立するための努力をしました。そうして経験を積み、管理職になって部下を持つようになると、どうすれば自分の経験やノウハウを後輩たちに伝えられるか、女性や若者が世界に通用するリーダーとなる手助けができるか、を考えるようになりました。

そして私の次の目標は、経営に携わることです。ビジネスに責任を持ち、社会における組織の在り方を考え、会社としての戦略や判断に直接影響を与えることです。