普通の黒い靴

主人との内輪ネタで「普通の黒い靴」というのがあります。

私は会社勤めをしていて、スーツや仕事服に合わせるのに、シンプルな黒のパンプスが欲しいと思うのですが、いざ靴屋に入ると、「あ、普通の黒い靴があるね…」と指をさして言いつつ買わずに、それとは程遠い色やデザインの靴を買って出てしまうのです。

たとえ黒い靴を買ったとしても、シンプルなパンプスではなく、入り組んだデザインのサンダルだったり、底が赤くヒールの部分がキラキラしたものだったり…。

そうしてここ何年も、普通の黒い靴は買わないまま、職場には黒は黒でも若干目立つデザインの靴や、アクセント的に鮮やかな色の靴などを履いて出社しています。しかしながらこれまでにそれについて誰にもとやかく言われたことはありません。逆にお褒めの言葉をいただくことも。

最近では赤やピンクの靴を履いている私に主人が、「あ、今日は“普通の黒い靴”を履いていくんだね。」と、「普通の黒い靴」が再定義されてしまっている始末。

はてさて、私には本当に「普通の黒い靴」が必要なのかしら…?