はじめの一歩

小学校二年生の夏休みに、アメリカにホームステイに行かせてもらいました。

本当は六年生になったら、という約束だったのですが、私がどうしても待てないと言ったのだそうです。自分では覚えていないのですが。。。

米国中部のイリノイ州のエヴァンストンという町で、両親の知り合いのご家族にお世話になりました。お父さんが日系アメリカ人、お母さんが日本人、男の子が一人と女の子が一人の4人家族でした。

その夏のことで覚えているのは、サマーキャンプで毎日歌を歌ったりアクティビティをして楽しかったこと、キャンプでのランチは私にはおやつのように思えてお昼の時間がとても楽しみだったこと、キャンプのお姉さんの脚の毛が剃ってあって肌が逆さに当たるとチクっと痛かったこと、アメリカのバービードールとケンドールは大人びていて色っぽく見えたこと、漫画「ガラスの仮面」を読んで夢中になったこと、天理教という宗教があって毎日朝夕のおつとめを欠かしてはいけなかったこと、くらいです。

でもその経験があったからこそ、数年後に父の仕事の都合でアメリカに引っ越すことになった時には、何ら抵抗なく、逆に心が踊ったのかな、と今振り返って思うのです。

それにしても二年生の私はいったいなぜ、六年生まで待てないと感じたのでしょうね。